英 ラフバラー工科大学大学の研究チームは、IRONMANのような長時間レースでは、炭水化物(糖)を摂取し続けると、パフォーマンスを維持できることを1995年の論文で発表している。
同研究チームは、9人のアスリートに対して、75分間のラン(15分ランを5セット)を7日間実施。運動前に炭水化物(糖)を含むスポーツドリンクを飲んでから走るケースと、炭水化物(糖)を含まないスポーツドリンクを飲んでから走るケースで結果を比べた。すると、炭水化物(糖)を含むスポーツドリンクを飲んでからランをしたアスリートのほうが、パフォーマンスを保持できたという。
IRONMANレースに初挑戦する場合、補給の重要性を仲間から聞いていても、その大切さを実感できないもの。実際に挑戦してみて、食欲不振からランで補給できずに、身体が動かなくなるアスリートも少なくない。科学的な根拠があることを予め理解し、準備しておくことで、フィニッシュラインにたどり着ける可能性を高められるだろう。
参考文献: Influence of ingesting a carbohydrate-electrolyte solution on endurance capacity during intermittent, high-intensity shuttle running
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