米国 ボールステイト大学の研究チームは、水分をまったく取らずに長時間の運動を続けると、心拍の上昇、体温の上昇、水分の枯渇などから脱水症状に陥り、結果的にパフォーマンスが低下してしまうという実験結果を明らかにした。
同チームは、7人のアスリートを水分補給する組と水分補給しない組に分け、6時間のバイクライド(室内)行ってもらう実験をした。
その結果、水分補給しなかったアスリートの心拍数は、開始直後から上昇を続け、最大95%まで至り、体温についても40度近くまで上昇した。一方、水分補給したアスリートは、開始直後の心拍数こそ上昇するものの、開始2〜3時間後には数値が一定となり、その後、心拍と体温はともに減少傾向がみられたという。つまり、水分補給を行わないと、脱水症状などのリスクが高まるといえる。
レースだけではなく、ロングライドなどの練習においても、水分不足にならないように備えることが必要だろう。
参考文献: Fluid replacement during prolonged exercise: effects of water, saline, or no fluid
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