トライアスロンのレース前には「禁欲」すべきなのか?

スイス ジュネーブ大学医学部の研究チームは、レース前のセックスがもたらす影響について実験し、レース10時間以上前のセックス・オナニーであれば、身体的に大きな影響がないことを明らかにした。

同チームは、15名のアスリート(5名の長距離ランナー含む)に対して、1時間のバイクライドを実施。心拍や血液によって、運動前のセックスがもたらす影響について調査した。

2時間前にセックスした場合、通常よりも高い心拍数上昇が見られたという。しかし、10時間前にセックスした場合には、通常の心拍と大差はなかったがことが明らかとなった。

また、イタリア フィレンツェ大学の研究チームは、レース前のセックスがもたらす影響について、信頼性が高いと思われる512本の論文を調査した。その結果、レース2時間前のセックスは、レースに悪影響がある一方で、10時間以上前のセックスではあれば、大きな影響はないことが明らかとなった。なお、その場合、アルコールやタバコなどの習慣がないことを前提としている。

参考文献:
Effect of sexual activity on cycle ergometer stress test parameters, on plasmatic testosterone levels and on concentration capacity. A study in high-level male athletes performed in the laboratory.
Sexual Activity before Sports Competition: A Systematic Review