カフェインは、レース中のパフォーマンスの大きな手助けとなる。ただし、レースでの合計摂取量は体重1kgあたり1〜3mgの範囲内が好ましい。
現在は解禁されているが、かつてはオリンピックでドーピング検査の対象となっていたカフェイン。IRONMANレースにおいても、パフォーマンスを維持するために、カフェインが重要な役割を担うことは、多くの研究によって明らかになっている。しかしIRONMAN公式ウェブサイトは、適切なカフェイン摂取量を知っておく必要があると述べている。
同サイトによると、カフェインの摂取量は、レース全体を通して体重1kgあたり1〜3mgの範囲内に収めておくのが好ましい。例えば、体重60kgのアスリートであれば、60〜180mgがレース中のパフォーマンスを維持するために適切なカフェイン摂取量であるという。
過去の研究において、体重1kgあたり9mg以上のカフェインを摂取した場合、吐き気・頭痛・食欲不振などを引き起こし、レース中のパフォーマンスを低下させるおそれがあることも明らかとなっている。
レース中の補給食にもカフェインが含まれているので、補給計画を立てる際に、カフェインの合計摂取量を事前に把握しておく必要がある。例えば、shotzエナジージェル(カプチーノ味)の場合、1パックにつきカフェインが80mg含まれている。体重60kgのアスリートの場合、カフェイン摂取の適正量は60〜180mgなので、同ジェルを4本以上摂取すると、カフェイン過多となってしまうので、注意が必要だ。