IRONMANレースは平均週6時間の練習で完走できる(ただし、8ヶ月間続けることと、ロングライドも必要)

IRONMANの完走を目指すには、週6時間の練習で十分であること示す実験データが発表された。

これは、自身もトライアスリートであり、コーチとしても活動しているロシア人のSuren Arutyunyan氏が、2017年6月28-29日に開催されたJournal of Science and Cyclingで発表したもの。

同氏によると、エイジグルーパーのアスリートがIRONMANの完走を目指すには、約8ヶ月間、平均して週6時間、年間換算で約300時間の練習を行うだけで十分だという。

同氏のプロジェクトは、異なるエイジグループのIRONMAN未経験アスリート4名に対して、8ヶ月間トレーニングを実施。基本的なメニューとして、週に一度の筋トレ、週に一度のインターバルトレーニングを含む、週に5日のトレーニングを行わせた。また、8ヶ月間に1度だけ12〜20kmのラン、1度だけ60-120kmのバイクにも取り組ませた。スイムについては、優先度は比較的に低く、距離や練習時間を重視せずにテクニックを磨くことだけに集中させたという。トレーニングプランとしては、3週間を1サイクルとしてメニューをレイアウトした。

その結果、4名全員が IRONMAN Copenhagen 2016に完走し、うち2名は全アスリート上位15%以内に入り、もっとも速い人は10時間を切ったという。

これにより、練習は週6時間程度で構わないこと、限られた時間でトレーニング効果を高めるためには、適切なメニューが必要であることも明らかとなった。